平成16年9月25日 第265号 

  散々な天候にたたられた今年の夏。8月末と9月始めに来襲の『週替わり台風』16、18号。全国的には記録的な強風が吹き荒れた18号の被害が大きかったようですが、高知ではむしろ16号の方がダメージが大きかったように思います。風猫子の自宅でも8月30日夜7時頃から翌朝の6時すぎまで停電。おかげでわが家の文化的生活は『霊前の灯』。照明をはじめ、温水器、エアコン、扇風機すら使えず、日常生活での電気依存度を痛感させられました。仕方なく蝋燭(非常用、まさに『霊前』のあれ)の灯りで食事をし、運良く湯を張っていた風呂に懐中電灯で入り、暑さをこらえて泣き寝入り。まだましだったのは、水道、ガスが生きていたこと。
 これが近い将来予想される南海大地震だと恐らく全部だめ、と考えるとぞっとしますよね。23日(木)風良里の桜が季節外れの開花。塩害での落葉とその後の気温上昇を『冬に葉が落ちた後春が来た』と勘違いしたよう(本文に画像有)。何とも大変な今年の天候です。

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平成16年9月18日 第264号 

  当駅のシンボル『からくり時計台』を製作した(株)垣内会長の垣内保夫氏が逝去されました。この『からくり時計台』は、現在の南国市出身で江戸時代末期に大きな業績を残した『からくり半蔵』こと細川半蔵が作った『茶はこび人形』をモチーフに同社が製作したもの。当駅開業以来、道の駅南国風良里を訪れるお客様に時を告げ続けています。垣内氏は世界の建設現場を変えたヒット作『サイレントパイラー』をはじめ数々の機械を開発された他、南国市に『からくり創造工房』を私費で建設、寄贈し自ら講師として子供たちにもの作りの楽しさを教える等多大な功績を残されました。この夏同氏が県外のお客様を伴って風良里を訪れた折、『からくり時計台』の動く様子をお見せしたのですが、定時(からくり人形は毎正時に出るのです)でなかったため手動の操作となり、完全な動きや音声でお見せできなかったのが今となっては心残りです。その時はとてもお元気でかくしゃくとしておられ、突然にこのような日が来るとはにわかに信じがたい思いです。 人生一期一会、ご冥福を心よりお祈りいたします。

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平成16年9月11日 第263号 

  あの忌まわしい同時多発テロから今日で3年。その後の多国籍軍(アメリカ)のイラク侵攻から先日のロシア学校占拠事件など、世界各地で消えない紛争の火種。どのような理由づけをしても、事実は暴力の連鎖と復讐の応酬による相互殺戮に他なりません。これを『狂気』のひとことで片付けるのは簡単ですが、この『やられたらやり返す』の悪循環はどこかで断ち切らねばなりません。今話題の『華氏911』でマイケル・ムーア監督も触れているようですが、結局最前線で命のやりとりをするのは、『戦争だ!!』と叫んでいる指導者達やその子息ではないのですから。地球上の誰もが、加害者(殺す人)にも被害者(殺される人)にもならない世界になってほしいと心から願います。私達自身や子供達がそのような目にあわないためにも。

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平成16年9月4日 第262号 

  おすすめ漫画。読書の秋、といっても『固い本はなあ、、』というあなたにこの一冊をオススメします。『のだめカンタービレ』。音大のピアノ学生『のだめ』こと野田恵とその仲間たちが繰り広げる騒動の数々をコミカルに描いた作品。レディスコミックですが、程の良い表現とある種の軽みのなかに青春の哀歓や輝く瞬間を巧みに表現。基調は爆笑ですが、、。大人ばかりでなく子供にも見せられる作品(こういうのって少ないですよネ)。一色まことの『ピアノの森』が休載中の今、クラシック音楽界を斬新な切り口で描いたこのような作品は貴重なのでは。
 単行本1〜9巻が発売中。読みだしたら『はまる』こと請け合いです。 秋は音楽の季節、といえば上記(本文)のとおり風良里では恒例の『アコースティックバンドスタンド』を開催します。オープンの年から迎えて早くも6回目、風良里のシンボルツリー欅(けやき)のあるパティオ(中庭)での屋外ライブで、数々の名演、熱演が繰り広げられてきました。只今、出演者を大募集中。高知県内在住の方なら老若男女を問いません。オリジナル曲(歌詞のあるもの)で1バンド(若しくは個人)30分のオムニバス形式ライブ。風良里はあなたを待っている。

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